【感想】パンパンオブチ○チン|『夜巡る、ボクらの迷子教室』
『夜巡る、ボクらの迷子教室』の紹介
SAMOYED SMILE第2作目となるアダルトゲーム。
主人公は夜間学校の教師となり、そこに通う生徒らとの関係を深めていくのが主なストーリー。
このゲームは一時期、主題歌とりこEDの星団飛行が非常にバ○プオブチ○ンに似ていることで有名になりました。(パンパンオブチンチンとか言われていた)
主題歌、BGMふくめ全ての楽曲をKITAKEN氏が担当しているのですが、バ○プ愛を隠し切れないのかどの曲にもバ○プの血が流れているように聞こえるのがなんか面白かったです。
夜巡る、ボクらの迷子教室 りこ ED 「星団歩行」(Full Ver.)
プレイ時間はフルプライスにしては少し短めの20時間程度でした。
そんなネタばかりが先行している本作ですが、本編では夜間学校らしいどこか暗くシリアスな落ち着いたいい感じの雰囲気が出ていてよいゲームでした。
ストーリー感想
率直に言うといい話だった。
現実と理想のずれから落ちこぼれた主人公とそれぞれの事情から精神まいっちゃったヒロインたちが、一緒に立ち上がっていく話そのプロット自体がもう僕の好みなんですがこのゲームの良いところは、しっかりと主人公とヒロインが支えあって問題を解決しあっていたところが良いなと思いました。
エロゲって誰かの問題を解決する系の話のときに大体、主人公かヒロインが鬼メンタル&行動力おばけだったりして、自分でプレイしていて「いやいや、お前の悩みそれで解決するんかい!」ってなることが結構あるのですが、そこを突っ込んで言ってくれた作品で非常に好きです。
でも個人的にはこのゲームはストーリーよりも雰囲気がいいゲームだったなあという印象。
少人数の夜間学校が始まってお互いの距離感をつかみ損ねている序盤の雰囲気からお互い詳しい事情は知らないけど仲間意識が深まっていく中盤、そこからの卒業しても連絡を取り合う中になる最後といった「人と人との心の距離感」。
主人公がベランダでたばこを吸いながらはやてと適当に会話する、たぶん夜11時ぐらいのあの「眠たくはないけど一日終わるなあ」みたいな雰囲気がめちゃくちゃ好きすぎてつらい。
安易にコメディに逃げずに終始シリアスで通して、全体的にシリアス8コメディ2ぐらいで終わらせているのも高評価です。
あえて欠点を上げていくとすれば、きなこの立ち絵がどっか違和感を感じる点とはやてルート以外は少し尺が足りないのか展開が急すぎたり説明不足でプレイヤーが置いてけぼりになりがちな点があったなあと少し惜しいなと思います。
それとなんで綾子さん攻略対象じゃないんですかああああああああああああ、ほんとにルート欲しかったです....
『夜巡る、ボクらの迷子教室』の評価 まとめ
正直あんまり期待せずにプレイしていたのですが、ストーリーや雰囲気もろもろ含めて僕好みでめっちゃいいゲームでした。
この作品の「夜の雰囲気」を漂わせた薄暗いゲームはなかなかないのでもっと増えてほしい。
点数をつけるとしたら75~80の間ですかねえ、、はやてルートのクオリティを他のルートでも保っていてくれたら文句なしの90点ぐらいつけても良いほどのポテンシャルを秘めた作品でした。
これは余談ですが、このゲームはDMM遊び放題でもプレイすることができるので無料体験をまだ試したことがない人はこのゲームだけを7日のうちにプレイして退会すれば無料で遊べるのでお勧めです。