厨二全開の燃え萌えゲー|9-nineシリーズ(ここのつ、そらいろ、はるこい) 感想

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左から(ここのつ、そらいろ、はるこい)

あらすじ

園都市である白巳津川市で新海翔は、普通の学生らしい平穏な生活を送っていたが、大地震で白蛇九十九神社の神器が壊れ、異世界と繋がってしまい、そこからから流入したアーティファクトをきっかけに異能に目覚めた少年少女、アーティファクトユーザーたちの巻き起こす数奇な運命に巻き込まれていく。

 

 

ゲーム概要

このゲームは現在のエロゲでは割と珍しい「分割販売方式」のエロゲです。

分割販売とは簡単言えばフルプライスのエロゲのストーリーを3〜4分割ぐらいして小分けに販売する方式です。

メリットとしては分割することにより1つ1つのストーリーにかける時間が増えることによる全体的なクオリティの上昇があると考えられます、またストーリーを分割されると続きが気になって続編を購入する意欲が掻き立てられるとかですかね....

本作のnineシリーズでは1作1作でヒロインが異なり「1つ1つが独立しているので単体でも楽しめる」と言われていますが.....

 

絶対全部発売順にやったほうがいいです!

自分の感想としては単体でも楽しめなくはないけど過去作をやった前提の話が組み込まれているので、過去作をやらないと話がわからなくて置いてけぼりにされる可能性大です!

順番としては「ここのつ→そらいろ→はるこい」の順番でプレイしましょう。

 

プレイ時間としましては1つあたり12時間ぐらいだったかなーと思います。僕としてはこのぐらいのボリュームの方がサクッとできて好きです。

 

 

良かった点

シナリオが熱い

最近のエロゲのシナリオの質は昔に比べて格段に良くなっているというのが自分が最近思っていることですが、nineシリーズのシナリオは最近のエロゲの中でもトップクラスの面白さだったと感じた。

特にうまいと思ったところがアーティファクトや魔眼のユーザーについてなどシナリオの謎が溶けていくスピードが絶妙だったところ。

「ここのつ」で残した謎や登場人物の不可解な行動が「そらいろ」で別の可能性の話を体験することで謎がわかりその解けた答えから新しい謎が生まれ次の「はるこい」で答えと問いが与えられる。

謎解きパートに関しては「はるこい」が一番面白いです。3作目なので今までの答え合わせ的な作品でいわゆる解決編なので、プレイ後はスッキリしますし4作めの展開が楽しみで夜も8時間しか眠れない。

 

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戦闘シーンの九条さんイケメソ

 

このシリーズを通してわからなかったことがわかることにより、「ここのつでのあのシーンはこういう意味があったのか」など昔のストーリの意味がわかる瞬間の思わずニヤリとしてしまえる感覚がたまらん。

そして登場人物たちに突如与えられるアーディファクトが超能力を起こす力を持ち主に与えるという中学二年生と俺らが好きそうな設定と合わさって最強になっている。

なにより主人公にアーティファクトが与えられているが使えないという設定がいつ主人公がアーティファクトに目覚めるのかというワクワク感を与えてくれる。

超能力バトルと弱い主人公(実は強い?)という設定が、まさにオタクのツボをわかっているストーリーだなと思います。

 

ヒロインが全員可愛い(特に妹がGod) 

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このノリが好きすぎる

 

そらちゃんマジ天使。そらいろ2出してくださいなんでもしますから!

妹キャラが好きという物でもないんですけどあそこまで「うざ可愛い」という言葉が似合うヒロインはなかなかいないのではないかと。(あと声優さんキャラとシンクロしすぎ)

メインヒロインではない作品でも主人公との兄弟漫才やシリアスをジョークと勢いで吹き飛ばすそらさんマジメインヒロイン。

春香先輩ははるこいプレイするまでは本当に実態が掴めない謎多きキャラって感じでしたけど、プレイ後はひたすら可愛かったっていうチンパンみたいな感想しかでない、でなくない?。

会話の途中でぽろっと本音がでて「うわああああああ↑↑↑↗︎↗︎↗︎→」みたいに叫ぶのが好きです。

九条さん?.....ごめんなさいあんま印象にのこってない()

 

悪い点

選択肢がほぼない1本道

各作品に出てくる選択肢は1つのみで実質一本道なのがちょっともったいないかなーと思いました。

もったいないというのはこのゲームは4作品が並行世界(あったかもしれない可能性)として設定されている世界観なので、プレイヤー選ぶ選択でたくさんの並行世界の違いを楽しめていたらもっと面白い作品に仕上がったのではないかなと感じました。

ただ、そうすると今度はシナリオの量が膨大になったり矛盾が生じやすくなったりするので大変そうではある。

 

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春香先輩マジでいいキャラしてた 

「ここのつ」の影の薄さ

九条さんのことをあんまり覚えていないのは理由があって、おそらく「ここのつ」のストーリーがほぼnineの世界観の解説で終わる導入回の立ち位置になっているせいなのかなーと思います。

もちろん「ここのつ」自体の話は超重要だしそこそこ面白んだけど、ほかの「そらいろ」「はるこい」のストーリーのクオリティの高さとヒロイン(そら、春香先輩)のパンチの強さが強すぎて影が薄くなってしまっているところが惜しかった。

 

まとめ

萌えとシリアスがいい感じにブレンドされているおかげで話のテンポが良くストーリー自体もフルプライス物よりも短いおかげでサクサク終わるので、

エロゲが長くてだるい人にもおすすめできる作品だと思います。

 

2019年に発売されているエロゲ最新作の中ではnineシリーズは特にめちゃくちゃ面白い作品だと僕は感じています!

ですので未プレイの方はとりあえず「ここのつ」だけでも是非プレイして欲しいです