【感想】普通の人が読む『さくら、もゆ』

 

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さくら、もゆ 評価

点数:80点

 

最大瞬間風速だけなら100点つけてもいいぐらい感動できる、特にクロルート最後のあさひさんとクロの対談するシーンが神。

ただし、よくも悪くもクロルートありきな物語で、しかもそこにたどり着くまでに40時間はかかるという絶望的に長い文章、複雑すぎる展開と正直心が折れそうだった。

そのため考察しがいがあるゲームで、自分の中の情報を整理しながら読んでいくとメモを取らなくてもハルルートあたりまでは理解できると思う。

ただクロルートに入るとそれまでの膨大な伏線回収と様々な世界線がバラバラな時間軸で語られるので、正直頭の中だけで物語を理解することは自分の頭では不可能でした。まあなんとなくやりたいことがわかるのでそれでよしとします。

誰もがつらい現実を乗り越える力を持っていることを教えてくれる、やさしいメッセージが込められた作品だったなと思っています。

 

ですが正直に言いますと、物語の格でありテーマとも言ってもいい、「自己犠牲の精神」はそんなに好きじゃないかなと。

「さくら、もゆ」にはたくさんの現実に打ちのめされた子供たちが登場し、その子供たちが苦しみや後悔から自分を許して前を向くための物語です。

そして自分が考える「さくら、もゆ」からのメッセージは「つらい現実を乗り越える力を持っていること」、「誰かがあなたを支えてくれていること」だと考えています。ゆえに自分は最終的に子供たちの逃げ場である”夜”を破壊して”自分の力で”現実に向き合っていくストーリーかなと考えていました。(予想は外れて、予想以上の超展開を繰り広げられました)

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しかし主人公たちは自分を助けることは諦め、「あいつを助けるために犠牲になる」というある種”逃げるための自己犠牲”をした結果、最終的には夜の魔法といいう裏ルートに頼りまくり、お互いがお互いを助けあうために自己犠牲を繰り返し足を引っ張っていたとも解釈できるからです。

まあ端的に言うと「さくら、もゆ」に共感できないのは「自分の苦しみから解放され(自分の命を軽視して)、大切な人"も"助けられる選択肢としての自己犠牲」をどのキャラも取っていたのが気に食わなかったってことです。

あとは「誰にも必要とされていない」という価値観を小学生ぐらいに持っているとしても、成長していく時間の中での様々な出会いや物語によって、価値観はコロコロ変わっていく物であると自分は考えているので、子供のころの悪夢が一生続いていくと示唆しているストーリーに違和感があるっていうのもあります。

 

ここまで、何か酷評しちゃいましたけど自分は「さくら、もゆ」という作品が嫌いではないです。むしろ好きです。

尺は膨大になってしまったけど様々な時間軸、並行世界を丁寧に描き切ったことも素晴らしいし、CGや背景で良くあんな幻想的で美しい世界を描けたなーと、素直に凄いと思う。

そして膨大なリアル時間とゲーム内時間を過ごした先にある、あの終わり方はめっちゃずるい、マジでずっとニヤニヤしてました(笑)

 

自分はキャラの掛け合いや苦悩への向き合い方という部分より、ストーリーの展開、伏線回収が面白い作品としての「さくら、もゆ」が好きなんだなと思いました。

 

【感想・攻略】かわいい悪魔とサスペンス|きまぐれテンプテーション

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きまぐれテンプテーション 評価

点数:82点

プレイし終えての感想は、シンプルに面白いということ。

最近エロゲ業界で減ってきた、単純に選択肢を選ぶ楽しさと希望のEDまでたどり着けないじれったさを楽しめる、ノベルゲームの原点に立ち返らせてくれる面白さでした。

 

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ミドルプライスながらも非常にしっかりと作りこんでいて、E-moteでキャラが動いたり、短いながらも引き込まれるストーリーなど、3000円代で遊べるエロゲもとうとうここまで来たか....って感じです。

パッケージのアンネと甘々共同生活っていうキャッチフレーズに釣られて買いましたが、思ったよりかはイチャラブはしていない、むしろパッケージの雰囲気とは全く違うホラーとかサスペンス物で、パッケージ詐欺感が凄かった。

ただ、そのギャップを含めてストーリーが面白いというか、アンネが可愛いだけのゲームで終わらせずに、事件の真相を追求していく面白さもあっていい作品でした。

 

きまぐれテンプテーション 攻略

 

 

 

※ここから攻略情報とネタバレ出まくりなので注意

 

 

 

このゲームのEDは6つあって選択肢も多いので一見複雑そうに見えますが、重要な選択肢は意外と多くありません。

プレイしていればなんとなくわかってきますが、重要なのはアンネの好感度と住民の生存です。

 

まずアンネの好感度の分岐ポイントは2つあって、1つは最初の一緒にお風呂に入るシーン、2つはアンネにイチャイチャしたいと迫られるシーン。

 

・耐える⇒イチャイチャしない 「後悔」

・耐える⇒ここではしない 「解決」

・耐える⇒イチャイチャする 「解決」

・抱きしめる⇒イチャイチャしない 「解決」

・抱きしめる⇒ここではしない 「約束(TURE END?)」

・抱きしめる⇒イチャイチャする⇒衝動に身をゆだねる 「-----------------」

・抱きしめる⇒イチャイチャする⇒振り払う 「【      】」

 

自分がプレイして調べた結果、このように分岐しました。

 

もう一つの住民の好感度についてですが、ロゥジィ以外は最初にあった時の会話で、ロゥジィはハーヴィーに事件についての詳細を聴いた後の会話で選択肢が出ますが、そこで好感度が決まります。

攻略の際は住民はとりあえず好感度をMAXにしておけば、洗脳から助けるシーンで生存ルートも死亡ルートもできるので、とりあえず選択肢は固定しておくことをお勧めします。

 

※住民を殺したい場合は、記述してある選択肢以外を選べばOK。

※検証はしていませんが、おそらくアンネの好感度が「解決」ルートに行く選択だと特定の住人が1人死ぬようになっていますので、助けられない人はアンネの好感度を見直してみてください。

 

・クーリィ

実はまだ⇒参考になります

善処⇒よく頑張ったね⇒きみを助けたい 「生存」

・ロゥジィ

可愛い⇒あまりよまない

傷つけたりはしない⇒腰を下ろす⇒手を握る 「生存」

・ハーヴィー

漫画の好みを聴く⇒知っていると答える 

あなたは優しい⇒あなたは才能あふれる⇒夢を諦めるな 「生存」

 

住民全員を殺すと「後悔」、アンネと住民は関係なくサリィに間違った証拠を提示すると「終幕」に分岐します。

 

攻略中にできる部屋の探索は、ロゥジィの部屋にある注射器を回収すればあとは適当でOK。

検証してはいませんが、アンネとの会話もしようがしまいが影響はないと思います。

 

きまぐれテンプテーション シナリオ感想

パッケージのアンネに釣られて買ったので、もう少しイチャラブ成分が欲しかった...!っていうのが正直な感想です。TURE ENDのその後とかめっちゃ気になります。

最後のCGで主人公の左腕がなくなっていたので、鬼を作る大きな代償というのは自分の腕をささげることなのでしょうね、腕をなくして自分の相棒(左腕)を作る的な。

 

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攻略中はアンネの好感度を上げすぎるとダメということに気づかずに周回していて、何回やってもTUREに行けないので、To heartの「僕たち友達だよね」EDてきなスピリッツを感じた。

 

とにかくアンネがかわいかったゲームでしたが、主人公の童貞感もほっこりするような、見ててほほえましくなるような奴で普通に好き。後半になると自分から攻めに行ったりと少年が大人になる過程を見てるみたいで謎の感動があった。

 

気になった点といえばサリィさんの噛ませ犬感というかザコキャラ感が半端なかったので「正直勝てる気しかしない」としか思えなかったので、緊張感があんまりなかったかなーというところ。

規制が厳しくて難しいかもしれないけど、沙耶の唄のようなゴア表現、さよ教のような狂気の世界観を演出できれば電波ゲーとしても化けれる作品だったなあと思いました。

まあ、そこまでやると別ゲーになりそうな気もしますが(笑)

 

ともあれ、選択肢を選ぶ楽しさ、アンネの可愛さ含め、改めてノベルゲーの面白さを確認させてくれるいい作品でした!

 

 

きまぐれテンプテーション 感想 まとめ

どうでもいいけど、アンネってめっちゃパズドラのヘラっぽいよね。

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【感想】兄弟でも恋人でもない|妹のセイイキ

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妹のセイイキ 評価

点数 80点

 

ひたすら妹とイチャイチャするだけのゲーム。シナリオがどうのこうのとかは重要じゃない。妹がかわいければそれだけでOKなゲーム。

80点と高い評価をつけたのは、このゲームのコンセプトが「妹との甘い生活」、ただそれだけでありそれ以外何もいらないゲームだからだ。そして、このゲームはそのコンセプトの通り作り上げてくれた。だから80点と高評価の点数を付けました。

残りの20点は?というと、自分が普段エロゲに求めている「物語」がゼロに等しい点であること、それ故に100点をつけたくなるような「名作エロゲ」という枠にはコンセプト上どうしても入れないためである。

 

あとOPがめっちゃ中毒性のあるキャラソンなのでそこも高評価。


妹のセイイキ op 「ホントノトコロ」Full Ver.

 

妹のセイイキ 紹介

シナリオはほんとに無に等しくて、ただひたすら妹とイチャつくゲーム。

ミドルプライス、低価格のゲームであり、新品でも1980円と2000円を切る驚異のコストパフォーマンスを誇る。

自分は中古で購入したため、なんと1000円を切る「約900円」という驚異的な安さで購入できた。

シナリオゲーではなく抜き目的で購入するもよし、イチャラブが見たいだけの紳士の方が購入するもよし、とにかくパッケージのゆかなちゃんに惹かれたのであれば取り合えず買っとけ。

 

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プレイ時間は非常に短くて6時間もあれば終わる内容で、これはもう低価格ゆえ仕方ないことだと諦めてほしい。

一応「セイイキシリーズ」間で世界がつながるっぽいので、彼女のセイイキ、学校のセイイキも合わせるとフルプライスのテキスト量に届くのではないかなと思います。

フルHD対応でデカイ画面で遊べるのもうれしいポイント。

 

妹のセイイキ シナリオ感想

 

妹物のエロゲでネックになるのが、主人公と妹の関係を「兄弟の背徳感」にフューチャーするか、ひたすら「恋人っぽく」するかの匙加減だと僕は思っています。

この2つのバランスのとり方が危ういと近親相姦物の意味がなくなるので、非常に難しいポイントというか、好みが分かれるところなのですが、この作品の距離感は自分にとってベストに近いものだったと感じます。

 

最後の選択肢の「兄弟であることでも恋人でもあることでもない選択肢」を提示するあたり”わかってるな”と製作者さんたちに言いたい。

 

まあ、実際には恋人感が強めでしたし、姉にばれてもお咎めなしと、徹底的にシリアス成分を排除している点に関しては自分の好みというだけで、これが嫌いな方も多いでしょうけどね。

まあ、このゲームはゆかなのポンコツ具合に萌えたり、プルプルしているのを見て「あぁ^~」ってなれたので満足です。

 

 妹のセイイキ 感想まとめ

ゆかながかわいい。以上

 

妹のセイイキ【萌えゲーアワード2015 エロス系作品賞PINK 受賞】

妹のセイイキ【萌えゲーアワード2015 エロス系作品賞PINK 受賞】

 

 

【感想】退廃的な世界観|PP -ピアニッシモ- 操リ人形ノ輪舞 

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ピアニッシモ 評価

点数:80点

 

1936年(昭和11年)の二・二六事件後の日本が舞台であり、背景に使われている建物や登場人物の服装などから、戦前の薄暗い日本の雰囲気が良く出ていて、それだけでもう自分好みです。

キャラの掘り下げ、謎解き含めたシナリオの質は、正直前作の「カルタグラ」ほど完成度が高いわけでは無かったのですが、イノグレらしいグロとエロスが軸の物語を十二分に味わえる良作だと思います。

 

ピアニッシモ 紹介

 

ひょんなことから主人公が連続殺人事件の犯人に仕立て上げられてしまったので、なんやかんや仲間と一緒に真犯人を探すことになる話。

 

雰囲気は終始シリアスかつアダルティな雰囲気。カルタグラ好きの自分としてはたまらない世界観でした。

 

そしてBGMが非常に凝っていて素晴らしい。

本格的に作り込まれたJAZZが本作のアダルティな雰囲気にピッタリで場面を盛り上げていると感じました。

プレイ時間は比較的短く15時間ほどで完クリできると思います。

 

ピアニッシモ シナリオ感想

いつものイノグレより作中の謎は複雑ではなくて、先の展開が読みやすかったなと思います。

ですので、黒幕の存在や事件の真相に関してはもう少しミスリードなどを張り巡らせた方が面白かったんじゃないかなと。

登場人物同士の掛け合いやぶつかり合いに関しては流石の面白さであり、ここがイノグレの魅力の一つでありますよね。

ただ「人の狂気」の部分は描いてはいるものの前面には押し出されていない感じで、黒幕の同期も分りはするし弱くはないけれどもう少し狂った演出をしても良かったと思う。

どこかで見た他の方の感想で「カルタグラはミステリー、ピアニッシモはサスペンス」と言っていた方がいましたが、非常に的を得ている言葉だなあと。

 

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他には、序盤にメインヒロインが殺されるという衝撃的な展開で一気に物語に引き込まれますし、久遠のようなミステリアスなキャラクターたちのおかげで「ダレる」シーンがあまりなかったというのも素晴らしい。

魅力的なキャラクターや時代背景を思わせるストーリーや劇中で登場する二二六事件のような現実で起こった出来事を流用することで、戦前の日本のダークな雰囲気を徹底して作っているあたりも良い。

 

ここまで褒めちぎっていますが、カルタグラ殻ノ少女などと比較すると、シナリオのボリュームや落ち含めて「劣っている」というのも正直思っています。

しかし、自分はこのゲームを「雰囲気を楽しむゲーム」として楽しんでいましたので、その点でいえば100点をつけてもいいゲームだと感じました。

 言い換えれば、ただただイノグレの作る世界観が好きってことです(笑)

 

ピアニッシモ まとめ

ざっくり言えば「雰囲気が満点なゲーム」で「シナリオはカルタグラに劣る」といった評価ですね。

あとはこのゲームが発売した年代だからこそできる、過激なゴア表現などは今の時代だとできないので、グロゲー好きならチェックしておくべき作品なのかな。

ゲームをやっていない人でも、BGMは一聴の価値ありなので是非youtubeなどで聴いてみることをオススメします!

 

Innocent Grey premium box「PARANOIA(パラノイア)」 通常版

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【感想】伏線だらけのクリスマス|アメイジング・グレイス -What color is your attribute?-

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アメイジング・グレイス』 評価

90点

理由:面白すぎて2日間、ぶっ続けでプレイしてた。

2018年の比較的新しい作品でありながら、昔のエロゲを彷彿とさせる「超シナリオ重視ゲー」で、ありとあらゆる場所に張り巡らされた伏線の数々を次々と回収していく非常に練られたシナリオ構成、かわいいキャラ、クリスマスの特別感とマッチした独特の世界観、すべてのクオリティが高水準で「飽きが来ない」エロゲでした。

あえて欠点を上げるのであれば、キャラのアニメーションがチープであること、劇中で起こる事件に対する、主人公たちの危機感というか焦りが足りなく、感情移入がしにくかったこと。

系統としては「車輪の国、向日葵の少女」や「サクラノ詩」などのシナリオ重視なゲームで、それらが好きな方は絶対ハマると思う。

 

アメイジング・グレイス』ってどんなゲーム?

きゃべつそふとが2018年に発売した2作品目。

1作品目とはスタッフの中身が違い、「Lump of Sugar」というメーカーで活躍していたスタッフが集まって制作されている。

 

ストーリーの中身を、一言で言い表すならば「ループ物」。

オーロラと呼ばれている巨大な壁に囲まれた閉鎖的な町で、記憶喪失の主人公が12月25日に起こる「アポカリプス」と呼ばれる、町が破壊される事件を食い止めるため世界を周回するお話。

プレイ時間は約25時間ほど、スキップ速度やシステム回りに不備はなく快適でした。

 

 

アメイジング・グレイス』 シナリオ感想

感想としては、ノベルゲームならではの魅力が詰まった名作だと思っています。

車輪の国、向日葵の少女」のような「どんでん返し」の衝撃の展開が3回ぐらいあって、改めて「伏線」の面白さに気が付ける作品でした。

それと同時に「無駄なシーンが無かった作品」だとも感じています。

2日間続けてプレイして一気に終わらせた...終わってしまったのですが、プレイ中は恐ろしいほど飽きが来なかったのです。

今、振り返ってみるとエロゲでありがちな「中だるみ」が全くといっていいほどなく、ダラダラとした日常会話はスパッと切り上げていたり、反対に何気ないシーンに含みを持たせる演出が、飽きをなくしていたのだなと。

要するに究極的にテンポが良い。

 

「どんでん返し」の衝撃がこのゲームで一番面白いところで、「壁画」のシーンは自分が美術系に詳しくなくてもわかる説明、予想できない角度からの種明かしで衝撃でしたし、無文字文化に関してはガツンと殴られた感じです。

まさに「固定概念だな、森田」というセリフがぴったり。

ただキリエの「破壊の美学」を信仰する演技に関しては、ちょっと無理矢理すぎるかな~と思いました。

 

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全部を知った後で見ると見方が変わるCG

 

それと「ありえないけどありえそうな世界観」これがまた素晴らしい。

実在している絵画がストーリーに絡んでいたり、町全体の価値観を操作していることで、普通疑問に思うことを町の人に起こさせない管理社会など、妙なリアリティのある世界がこの作品の魅力の1つだと思います。

 

キャラクターの掘り下げも十分で、キリエのセリフ道理「必要ないキャストはいない」の言葉道理、正直モブだと思っていた店長でさえ重要な役回りが与えられていたりと、いて意味のないキャラが作られていないのもすごいなあと感じる1つの要因です。

 

アメイジング・グレイス』 まとめ

ここまで練られたシナリオゲーは本当に久しぶりで、プレイできたことがもう素直にうれしい。

「車輪の国」をプレイしてますますエロゲに入り込んだ自分なので、同じくどんでん返しのプレイヤーを裏切っていく本作はプレイしててたまらなく楽しかった。

 

もちろんそれだけではなく、ユネが初めて「メリークリスマス」とシュウに言うシーンが、「そういえばクリスマスだった」と本来なら祝うべき日であるのに祝えない寂しさなどの感情が渦巻きあってて非常に好きです。

 

久しぶりに熱中できた、素晴らしい作品でした。

 

 

個人的に好きなKOTOKOのエロゲソング 10選

エロゲソングの代表と言えばKOTOKOってことで、今回は、自分が好きなKOTOKOのエロゲソングを10曲厳選したいと思います。KOTOKOの曲はまず母数が多すぎるのと、良い曲が多すぎるので厳選するのが大変でした。

今回紹介するのは、KOTOKOの曲を調べているのであれば、自分が特に聴いてほしい名曲エロゲソングです。

 

厳選したKOTOKOのエロゲソング 10選

では、厳選したKOTOKOのエロゲソング10曲を紹介します。

 

 

同じ空の下で

 

個人的にこの曲がNo.1だと思ってる神曲

ロリコン生産ゲーでおなじみ家族計画のOPで、曲だけでなくシナリオも素晴らしく、古い作品ではありつつも名作として未だ有名な作品です。

この曲は歌詞が凄くて、歌詞で登場する、「自分と、この空の下にいる君」のストーリーを連想させるのが最高に切ない。

「この空の向こうにいる君も同じ歌思い出しているね」というサビは鳥肌物。

 

Princess Bride!

 

電波ソングとしても非常に有名。多分、自分が一番最初に聞いたKOTOKOの曲だと思う。ニコニコでの「牛骨☆噛むから」の空耳コメントに当時は爆笑していました。

 

電波ソングらしい、頭にこべりつくようなインパクトと中毒性を持った曲。

 

Bullshit!! Hard problem!!

 

熱いパンクロックソング。出だしが、「すべてはゴミ」ってあたりがカッコよすぎです。そして歌詞のところどころにある"f*** it‼"が気持ちい曲です。

 

KOTOKOのパンクソングはこれ以外知らないのですが、この曲のような攻撃的な歌詞もすごくあっていると思います。

 

Leaf ticket

 

KOTOKOの名曲と言えばこれは外せないぐらいの超名曲。戯画の名作、「パルフェ」の雰囲気に沿った良い曲です。

サビの「公園通り発幸福行きの小さなチケットあげるよ」のフレーズは、今でも色あせない名フレーズだと思う。

 

恋ひ恋ふ縁

 

The和風ロック

「恋手ほどきしてくだしゃんせ」の歌い方がなんか凄い好きです(笑)、その他の歌詞も和風でありながら親しみやすい歌詞で、非常に聴きやすいです。

サビの疾走感が癖になる名曲

 

Imaginary Affair

 

とりあえず聞いてほしいエロゲソング界の超名曲。これ聴いてゲームプレイして、「死生観が~」って言えばエロゲーマの完成である。

 

最初の、「陽だまりに揺れた白い風 おはようの精が窓に降りた 生温いスープ飲み干したら ほら、新しいシャツ着て出掛けよう」のいつもの日常の何気ない1シーンを切り取ったような歌詞が超名フレーズだと思う。

 

allegretto - そらときみ

 

神イントロ。

忘れない
笑い声溶けて行った青空を
allegrettoで奏でるような靴音に満ちた日々を

 

ゲームの雰囲気と合わさって、楽しそうかつ切ない雰囲気が漂う名曲。

 

bumpy-jumpy

 

なんやかんやこういうアップテンポな、いかにもエロゲソングっぽい曲が一番KOTOKOらしくて好きかもしれない。

歌詞が非常に素晴らしくて、ゲーム本編クリア後に見ると泣けるギミックがついてるのがズルすぎる。

 

Floating up

 

夏らしい跳ねたテンポが特徴的な曲。

サビからの、「Jump and GO!! Jump and GO!! 僕らの汗が空へと舞う 未来予報 南風にまかせて」の盛り上がりと、自由奔放に夏を満喫する感じが歌詞から伝わってきて気分が上がる曲。

 

アオナツライン

 

夏らしい曲でありながら、青春を思い出させるような歌詞、歌い方、メロディーが素晴らしい名曲。

2019年の新しい曲でありながら、全盛期の声を思い出さてくれる歌い方で、素直に「KOTOKOもまだイケるじゃん!」って思いました。

 

 KOTOKOのエロゲソング まとめ

KOTOKOはもうキャリアが長いので、どうしても名曲というと2000年代前半の、どちらかというと古めの曲が名曲扱いされてしまうのは仕方ない。

ですが、「アオナツライン」を聴くと、まだこんな声が出せるのかという驚きと、歌唱力が昔の曲よりも格段にアップしているのがわかって、正直驚きました。

 

他にもたくさんの名曲エロゲソングがあると思うので、自分も今後紹介していければなあと思います!

 

 

有名なエロゲソング名曲をお探しの方はこちら!

hihima.hatenablog.com

 

 

【感想】無料でできるギャグエロゲ!|『キミトユメミシ』

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『キミトユメミシ』 評価

73点

理由:ノリのいいギャグゲー、全体的にテンポがよくて、キャラたちの掛け合いが聴いているだけでもかなり楽しいゲームでした。

特に夢パートでの、各キャラクターのぶっ飛び具合とおまけパートでのふざけすぎている感は最高(笑)

ただシナリオが微妙で、特に面白いとは思わないし、感動もしない。かといってイチャイチャ一辺倒にもしない、中途半端なかんじで終わってしまったので残念なキャラゲーという印象。

 

『キミトユメミシ』 紹介

他人の夢をのぞける主人公が、ヒロインたちの夢を除いていくお話。

 

とは言っても、このゲームはストーリーを楽しむというよりかは「ギャグ」が中心のゲームで、キャラクター同士(特に親友のモモケン)の掛け合いが面白すぎるのでそれを楽しむゲーム。

というか、ヒロインよりもモモケンとの絡みが楽しすぎるし、モモケンがすべてのルートにおいてファインプレーしかしない、超イケメン&いい奴すぎて正直ヒロインよりも好き。事実上のモモケンゲー

 

そして、なんとこのゲーム、現在DMMで無償配布されており、無料で遊べちまうんだ!

なので、興味があろうがなかろうが、とりあえず貰っておいて気分が出てきたらプレイすればOK。

 

『キミトユメミシ』 シナリオ感想

ストーリー自体は面白くはなかったです、共通ルート、個別ルートともにストーリーが安い学園ドラマみたいで全く感情移入も共感もできなかったです。

どこか別のドラマやゲームで見た、使いまわされた普通の感動するっぽい話をとりあえずやってみました感があって、そこに一人練り加える作業が不十分というか、オリジナリティが欠けている印象でした。

 

正直、ここまで面白みがないストーリーだと、無言でデータを消去するレベルなんですけど、このゲームはそれをカバーできるほど「キャラ同士の掛け合い」、いわゆるギャグが面白いと思いました。

 

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天才の考えるキャラデザだと思う

 

下ネタカタパルトとか処女膜教授、みたいな中学生が考えそうなギャグをドンドン、ぶち込まれるあたりが最高でした。

あとはビックリマーク(!)の使い方が天才だった、主人公のボイスがないのが逆に味になっていて、シンプルに読んでいて面白い。

 

上の画像の処女膜教授のセリフの通り、「悪ふざけに命を懸けている」ゲームで、そこを楽しむゲームだったと改めて思います。

 

 

 『キミトユメミシ』 まとめ

Laplacianさんのゲームは初めて遊びましたが、キャラ同士のノリやテンポの良さは、他のギャグゲーメーカーの中でもクオリティが高いゲームだと感じましたので、今後、Laplacianさんのゲームで面白いものを探したいと思えるようなゲームでした。

 

無料でこのゲームが遊べるって凄いことで、良い時代になったモノだなあとしみじみ感じます。

 

【0円】キミトユメミシ

【0円】キミトユメミシ

【妹に萌えろ!】妹がかわいいエロゲ 4選

妹物エロゲの魅力

最近の流行は「姉」や、「ママ」などの年上キャラですが、「妹」には後輩キャラとは違う、年下ゆえの魅力が詰まっています。

それに、現実ではありえない(してはいけない)近親相姦の背徳感も魅力の一つで、エロゲやアニメから数多くの「お兄ちゃん」が生まれたことでしょう(笑)

 

そのような様々な魅力を持った「妹」に、注目した「妹がかわいいエロゲ」を厳選してまとめてみました。

 

お兄ちゃん、朝までずっとギュッてして! / Tinkle Position

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個人的に妹もので最強だと思っている、Tinkle Positionの2作目

 

ストーリーはほぼあって無いようなもので、ひたすら家に引きこもって妹たちとイチャイチャするだけのゲーム。

 

最大の特徴は「ハグクリックシステム」。概要は公式サイトを見ていただければわかると思います。

僕は最初、「こんなの選択肢で良くね?」って思ってたのですが、実際にプレイしていると、このシステムがあることによって没入感が高まり、楽しめたので良いシステムだなと考えが改まりました。

 

そして、このゲームで一番素晴らしいポイントは、「作りこみが半端ない」ことです。

セリフ、衣装、アニメーションなど細かいポイントのこだわりと言いますか、「このキャラクターなら、こうする」と言う、設定へのブレが徹底的に無くしていて、「制作陣がキャラクターに愛を注いでる」ことがわかります。

 

またファンブックにディレクターさんが「コンセプトとは何か」について語っていて、その内容が素晴らしいので軽く紹介します。

 

おにぎゅで言えば「お兄ちゃんになって、妹とハグをする」のをコンセプトと呼んでいます。ただ、コンセプトは作っただけではだめで、多少強引にでも見ている人にわかりやすく伝えるのが大事だと考えています。

ハグクリックシステム、そのビジュアル、タイトル、あらすじ、その他あらゆるものがこのコンセプトへの可視化へ向けて作ってあります。

 

これを最初に読んだときに、クリエイターとして非常に素晴らしい心意気を持っていると思いました。

エロゲに限らず、作品それぞれが持つ「コンセプト」をいかにわかりやすく人に伝える重要性を改めて感じましたし、この作品をプレイしていてもそれを確認できました。

 

「かわいい妹とハグをする」、それだけのために全てを注いだ妹物の名作だと思います。

 

詳しい感想はこちら!

hihima.hatenablog.com

 

 

お兄ちゃん、右手の使用を禁止します! / Galette

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マジでタイトルが完成されすぎだと思う。「右手の使用の禁止する」って言っているだけなのに、ピンポイントに「お兄ちゃんのオ〇ニー」のお手伝いか...ってなる、誘導尋問みたいなタイトルで好きです。

 

ヒロインの妹たちが非常にロリロリしいので、そっち方面が好きな方にもお勧めできそう。

内容はタイトルの通り、右手を怪我したお兄ちゃんを妹たちがサポートしてくれる話で、終始イチャラブです。

 

一番良いポイントは、全員に添い寝シーンがあること!!!イチャイチャ前回のピロートークを楽しむことができて、最高に萌えます。

 

妹が好きなら是非やってほしい、Galetteの代表作です!

 

【独占】 お兄ちゃん、右手の使用を禁止します!【萌えゲーアワード2014 フェチ系作品賞受賞】

【独占】 お兄ちゃん、右手の使用を禁止します!【萌えゲーアワード2014 フェチ系作品賞受賞】

 

9-nine- そらいろそらうたそらのおと

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9-nine-の2作目で、ヒロインは妹の天(そら)1人のみの一本道ゲーです。

nineシリーズは話自体もかなり面白いのですが、今作ではヒロインがかわいすぎて本作のメインは、ストーリ<妹になっているぐらいヤバイです。

 

年が割と近い妹キャラで、会話のノリ、テンポが非常に面白いです。主人公との距離感ゼロの掛け合いがめっちゃ楽しい。

声優さんの声や演技がマッチしすぎていて、キャラが生き生きしているように感じるのもすごくて、まさに「ウザかわいいの極」

 

ストーリーを追うなら最初からプレイするべきですが、妹ゲーとしてみるのであれば本作だけプレイするのも全然ありです!

 

 詳しい感想はこちら!

hihima.hatenablog.com

 

 

 

妹のセイイキ

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ハイ、かわいい、神

 

キャラデザが神、自分のドストレートすぎるので紹介します。

このキャラの良いところは、お兄ちゃんの事が大好きなブラコン妹でありつつも、少し素直になれないツンデレなところが最高、神

ツンデレ系は暴力系ヒロインのような扱いをされて、最近少なくなってきていますが、本作をプレイすれば「やっぱりツンデレは良いものだよ!!!」ってなります。

 

兄に対しては、距離感ゼロで強く出れるけど他人だと人見知りを発動するあたりも、スタッフさん"わかってるね"と言いたい、握手したい。

 

「ゆかなちゃんマジ可愛い!」だけのゲーム、だがそれでいい。

 

 詳しい感想はこちら!

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妹がかわいいエロゲ まとめ

私は最初っから「妹萌え!」という人種ではなかったのですが、エロゲをやり始めてから妹キャラの魅力に気が付き始めて、気が付いたらそれ専門のゲームを買うようになってしまいました(笑)

 

これが良いか悪いかわかりませんが(多分悪い)、妹キャラが好きになりやすい方は、1回この記事に乗っているゲームをプレイすれば新しい世界への扉が開く....かも?